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睡眠と汗


投稿者名:コウタロウ

タイトル:汗と不眠症の関係について


 

五味先生

病気の背景などから少し長く書かせてください。

現在37歳。大学の研究職としてUSAで働いています。

26歳:会社勤務。毎日のつらい研究所での仕事。毎晩深夜3時くらいまで眠れずに苦しみます。

27-29歳:大学院博士課程で、研究に励みます。3年目に不眠で苦しみます。とにかく首の後ろが凝って、どうしようもない状態。

29-32歳:研究所に勤務。研究者としての将来に不安あり。
不眠に悩みます。寝酒がかかせませんでした。
あるとき、風邪を引き、内科の先生にかかりました。
神経症だね、その専門の医師を紹介しよう」。
そこで精神科のクリニックに通います。睡眠薬を処方されます。先生曰く「あなたの場合は原因がはっきりしないなー」
睡眠薬だけでは、首の凝りが解消できません。職場を昼休みに抜け出し、鍼医者に通います。打った直後は快調。しかし、夕方には、再度、強度の首の凝りに苦しみます。

33-34歳:短期プロジェクトに出向。成果をあげるという責務を感じながら仕事をします。医者通いを続けます。
TVに出ておられる高名な先生のもとに通い出します。ところが、その先生はたいして診察もせずに、薬だけ大量にくれます。先生を信じて1年間通院。一方、仕事のほうは研究のベクトルも間違っていたのか、成果がゼロ。
おまけに上司と喧嘩し、プロジェクトから出ていって欲しい、と言われます。
毎日一睡も出来ず、もちろん職場でも働けません。実験室にこもり、仕事もせずに頭を抱えていました。
「自分はもう生きられない。このまま死んでいくのだろう」という破滅感あり。
そのころ、学生時代の恩師が逝去(享年40歳)。それにショックを受け、決意して、薬を飲まないことにします。

35歳-現在:大学で働きます。成果をあげるために死に物狂いです。一月後に足が非常に不愉快なことにきがつきました。
ソックスがびしょぬれ、スリッパの色が変化していました。多汗のはじまりでした。冬は-15度の寒い土地。
それにもかかわらず、外出時に足から多量の発汗。それに毎日の焦りといらいら。しかしながら、仕事は一転して、快調。
びっくりするほど成果も上がり、新しい上司も喜んでくれました。一方で、自律訓練法なども効果がなく、汗は改善しません。

そこで、Homepageを探し、漢方薬を取り寄せはじめます。初めて半月。首がすっきり、いらいらが解消。
自分でもびっくりします。5年ぶりくらいの快適な首の状態。ところが汗が改善しません。その後5ヶ月ほど漢方を続けるも、足の改善なし。
漢方の薬屋さん曰く
「あなたは足に執着しすぎだ。たとえ足の汗が消えても、あなたは自分で新たな問題(例えば病気)を作り出すでしょう。あなたが自分への執着を減らさないと、足の改善は見られないと思う。」
私は、面白い意見であることは認め、感心しましたが、特に改善点もわからなかったので、足を放置するしかありませんでした。

その後、いらいらして、壁を蹴飛ばし、足首を骨折。足を石膏で固められてしまいました。
「これはまずい。汗が出るのに、石膏で固められてしまった!!!蒸れるだろう! しかし、漢方の先生の忠告が正しいなら、足の汗は止まるに違いない」
この予想は的中し、足の発汗が停止。しかも、毎日ぐっすり眠れるようになりました、骨折のために運動量は少ないにもかかわらず。
一月の固定の後に、骨折も修復されます。最初の2週間はリハビリに励みます。汗もでなく、快適。しかし徐々に再度、不眠が再開され、
それと同時に足の発汗も再開しました。

 一月前から、「大学のポストを探そう。しかし、足が発汗しては、靴下、靴が履けないので授業ができない!足を治さねば!」
と思い、わらにもすがるつもりで、中国鍼の先生(中国人医師)に通い始めます。
 週一回通院。先生曰く「不眠が原因でしょう。首の凝りが著しい。不眠を治せば、おのずと発汗は停止するでしょう。」
鍼と、本場の漢方薬の併用です。
 ところが、鍼を打つたびに、不眠がひどくなります。「先生、発汗停止だけでなく、不眠の解消もお願いします。」。これを3週間継続。
すると、足の発汗が見事に停止してきたのです。自分でもびっくり。ところが、不眠は加速されていき、最近は毎日1.5時間くらいしか睡眠を取れません。
 それゆえ、昼間はふらふらし、真っ直ぐ歩けないことすらあります。
 しかも、睡眠不足のために、激しい下痢。ここまで来て私もようやく、日本の漢方の先生のコメントを信じざるを得なくなりました。

 不眠と汗とどちらがつらいでしょうか?不眠のほうがつらいでしょう。そこで最近考えます。「病気のダミー部分をつくってやればいいのではないか?つまり、からだの一部分を、常に病気の状態に保持しておく。そうすれば、不眠も発汗も顔を出さないに違いない!」

 長々と書きましたが、このようなことはあるのでしょうか?これは神経症でしょうか?これを治す方法があれば教えていただけないでしょうか?

 

投稿者名:五味院長

タイトル:睡眠と汗



 コウタロウさん。

 質問を読んでの感想ですが、あなたは非常に頭のよい人のようですね。だた残念なことに、あたまが「良過ぎる」のです。つまり、アタマがカラダより先行しすぎるのです。その結果、自分の体を頭で分析しすぎる傾向があるようです。つまり、アタマがカラダにちょっかいを出しすぎで、カラダの自由がきかなくなっているのです。親が子供に干渉しすぎて、子供が萎縮してしまうのと似ています。
 そこで、アドバイスですが、まず、体のことを考えるのは少し休んで、体のことは体にまかせてみてはどうでしょうか?可愛い子には旅をさせるのです。もうあまり頭で干渉するのでなく、体を自由にさせてあげてください。
 しかし放任するのではありません。
 その代わりしてほしいことがあります。 
 それは、あなたの汗腺に愛のムチを入れることです。具体的には「有酸素運動」でもしてみることです。ジョギングでもサイクリングでもなんでもいいので、サラリと軽く汗がにじむ程度の汗をかくことを習慣づけてみてください。
 そしてもうひとつ、このHPに記載されている「汗腺トレーニング」を試みててください。汗腺トレーニングで体全体が良い汗をかけるように汗腺を鍛えるのです。

 あなたの足の汗は、主な原因は「精神性発汗」によりますが、体の他の部分の汗をかきにくいための「代償性発汗」の可能性もあるからです。手のひらの汗の神経ブロックで、代償的に足の汗が増えるのと同じです。体全体に汗がけるようになれば、局所に特別汗が増えるような事態はなくなるのです。

 次に汗と睡眠との関係ですが、「汗をかきにくいこと」と「不眠」とは密接な関係があるのです。人間の体温は、日内変動といって、昼体温が上がり夜下がるというリズムを保ちながら健康を維持しているのです。
 そして、夜体温が下がることで、基礎代謝が下がり「プチ冬眠」のような状態となり熟眠できるのです。
 そのために、寝入りばなに生理的な寝汗をかいて体温を下げることが大切なのです。
 ところが、汗をかきにくい体質の人が、体温が高い状態が続いたままで寝るために、基礎代謝が下がらず、「プチ冬眠域」に入りにくいため、眠れなくなるのです。 風呂上りにすぐ冷房にあたり、皮膚温が下がることで汗が止まり、まだ十分に脳温が下がらないままで寝ると寝つきが悪いのはそのためです。

 あなたの不眠症は、体温を効率よくさげるための「よい汗」をかきにくいこと、つまり汗腺機能が不調であることとも関係しているです。 ですから、汗腺トレーニングや有酸素運動で汗腺の働きをよくしてあげることは不眠の克服にも有効なのです。

 しかも、それだけではありません。汗腺が鍛えられて、体全体にいい汗をかきやすくなったとしたら、もう体は「代償性の発汗」をする必要はありません。発汗中枢は、「他で十分汗をかいているから、足の方はほどほどに!」という発汗抑制の指令を出すようになるのです。

 トレーニングによって、効率よく汗をかけるようになったあなたの汗腺は、睡眠時に有効な寝汗をかき、プチ冬眠のために最適脳温をもたらすでしょう。同時に、必要以上に発汗集中していた足の汗は相対的に減少してくるでしょう。
 まさに「一石二鳥」です。

 ちなみに、汗腺トレーニングによる短期暑熱順化で足の能動汗腺が増加すると、逆に足の汗が増えるのではないかという疑問を持たれるでしょうが、心配はいりません。
そのような汗は温熱性発汗であり、外気温が特別高くならないかぎり、精神性発汗のように流れるほどかくことはありません。しかもその汗は、サラリとした水に近い汗ですので、かいても「意識」にのぼることが少ないのです。

 この「意識にのばらない汗」こそ、「カラダ」より「アタマ」が先行しやすいあなたにぜひかいてもらいたい汗なのです。

 

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