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腋臭の確度診断と推定診断


投稿者名:リズ

タイトル:わきが強、中、弱の特徴を教えて下さい!!



自分でわきがだと分かっていてもどの程度のわきがか知りたい人も多いのでは? いろんな人の投稿記事を読んでますと、先生が ”おそらくあなたの場合はxxxx程度でしょう”とコメントされています。すると、自分は強いわきがではないかな?と他の人と比べるとそう感じます。でも絶対に自分より強いわきがの人はいると思ってるんですけども。。。。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:わきがの確定診断と推定診断について。



リズさん。

わたしは絶えず「臭いの治療は悩みの治療である」ということを前提に診察をしたり、このHPでの返答をしています。

ですから、例え「強いワキガ」らしき人からの質問であっても、試験切開による正確な診断の時以外では、「あなたは強いわきが症ですから、手術が必要です」などと言ったことはないのです。

やはり、悩みを軽減するような言葉をかけてあげることが大切ではないでしょうか。
これは、別に「うそ」とも「なぐさめ」とも違います。(アポクリン腺がありそうな人に、無いとは言いません)
表現の仕方です。ニュアンスの違いといってもよいでしょうか。
ですから、あなたが過去の他の人のコメントと比較して、自分は強いわきがではないかな?と思われたのは無理はないかもしれません。
そのような意味で、ある人の悩みを軽減しようとして、他の人の悩みを強くしてしまったとしたら、非常に反省しています。

話はあなたの質問に戻りますが、わきが度を正確に「強、中、弱」と区分するには、「試験切開」という検査以外には不可能なのです。

しかし、おおよその推定診断なら、耳垢の状態、脇毛の状態、下着の黄ばみ具合、遺伝関係などの「条件」でも可能です。

また、熟練した皮膚科の先生なら、ガーゼで脇のニオイを嗅ぐことでもある程度の診断はできるでしょう。
ただし、その場合はちょうどアポクリン腺の活動期にあたることが必要です。アポクリン腺は24時間ニオイを出しているわけではないからです。

いずれにせよ、試験切開以外のこれらの判定法の欠点は、前にお話した
「ニオイの不確実性」という性質から生じます。
ニオイというものは、音や色のように段階的に明確な区切りがないものです。
音なら五線譜の上に段階的に乗せることができますから、高音、中音、低音と分けれますし、色なら暖色、寒冷色、中間色と分けることが可能です。

しかし、「ニオイ」の場合には、これらの段階差という区切りが明確ではありません。
一応ppmという濃度は測定可能ですが、それと人の嗅覚で感じる「快・不快」は必ずしも一致するわけではないのです。

ですから、わきが度の確定診断は、本当はこのようなHPによる「質問法」の判定では不可能なのです。
だから、わたしの返答はいつも「おそらく・・・と推定します」というような言い方にならざるを得ないのです。
そのような訳で、出来るだけ実態に近いように推定はしているのですが、残念ながら、わきがの「強、中、弱」をこのHPで正確に説明することはかなりの困難を伴うのです。

しかし、前にも書いたように、わたしのクリニックに来ていただけば、手術で摘出したアポクリン腺が保存してありますから、わきが度の「強、中、弱」判定は素人にも簡単にすることが出来ます。
関心のある方は「HPを読んだのですが」と言って予約の上お越しください。

 

投稿者名:リズ

タイトル:Re: わきがの確定診断と推定診断について。



先生お返事ありがとうございます。
> わたしは絶えず「臭いの治療は悩みの治療である」ということを前提に診察をしたり、このHPでの返答をしています。
そのとうりです。五味先生のHPが一番信頼、安心、心の痛みも和らげる HPです。 いつも、他の人の投稿をみて先生のお答えをみて あーそうなんだ、と何かを学び、そして読むごとに悩みが(他の人の記事をみてからも〉和らげられ先生に一度もお会いしてなくても次第にオープンになるんです。ほんとこんなにいいHPはないと思います。いざ、クリニック、病院に電話や訪ねたりするのは面倒、時間がない、恥ずかしい、という理由で 真剣に考える事を断念したりする人がほとんでしょう。私もその一人でした。しかし、このHPに参加することになってから、わきがで悩んでるのは自分ではない事、先生も肉体的な悩みと同様精神的な悩みを親切にわかりやすくお答えしてくれて、長年恥ずかしくってわきが手術なんてできない!って思っていましたが、今になっては手術するための貯金の計画もしており、徐々に手術に近づいてます。例えば、いろんな整形外科、クリニックが広告、雑誌、TVで宣伝してもそれは(患者とは)一方通行であり、患者の先生に対する信頼はもとめられず、また どーせ、とか もう諦めた、と 終わってしまうのです。
> そのような意味で、ある人の悩みを軽減しようとして、他の人の悩みを強くしてしまったとしたら、非常に反省しています。
全然悩みを強くしたなんてことはないです。反対にもっとわきが=自分をもっとはっきり知りたいと思ってます。このメールを読んで、知識が深まり
他の人の質問にも役立っているかもしれないんです。No.171のゴローさんの記事をよんで、先生はじめ、まりさん など不快に思った人もいるでしょうが、十人十色とことわざにあるように、私はまったく不快にはおもいませんでした。 反対にみんなと悩みを打ち明けたりする事によって、自分ストレスも和らげられます。やっぱり自分の症状をしるべき事は大切ですよね。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:「自分を知る」ことの大切さ。



リズさん。

丁寧なご返事ありがとうございました。
わたしの回答があなたに悩みを植え付けていなくて安心しました。

リズさんのおっしゃる「自分をはっきり知る」ということは非常に大切なことです。

どのような悩みでも、悩みの本質つまり自分自身のことをよく知らなければ、解消することはできません。
基本的には、悩みを解決するのは、本人なのです。
私達医者は、その人の解決の手助けをするだけです。
全ての病気も同じです。体に元々ある「自己治癒力」を薬や手術で助けるだけです。
そのような「治癒力」が自分にあることを信じられるか否かが重要なのです。
しかし、やみくもに信じるだけではダメです。
ちゃんと納得できる、筋道や情報が必要です。
それは、必ずしも「ポジティブ」なものだけではなく、
自分に「ネガティブ」なものも含めて判断の材料とした公正な情報が必要なのです。
例えば、もうこの掲示板の訪問者は分かっていることですが、手術で全てのニオイの悩みが解決するわけではないのです。
手術の限界もあります。そのような限界を理解した上での手術が、自己治癒力を高めるのです。

同じことが、体臭で悩む人自身にも言えます。
それは、体臭の悩みの原因が必ずしも「体の中」にあるとは限らないということです。
つまり、体の中からのニオイを減らそうとする努力だけでは、悩みが解消しないこともあるということも知らねばなりません。

みなさんは、最近、このHPに投稿される人の質問の仕方が前とは少し変わってきたことに気が付きなせんか?

以前は、「わたしは、体のどこそこからこんなニオイがあり、だから周囲の人に臭いと言われます。どのような消臭法がありますか」といった、
もう自分の「体」に全て原因があると決め付けた質問が多かったのです。
しかし、最近は「もしかして、精神的なものがあるかもしれませんが・・・」と「心」や「対人感」まで視野に入れた質問の仕方が増えてきました。

これは、悩みの解消法としては、非常に「大人の対応」の仕方です。
つまり、自分のことがよくわかってきたのです。
かりに、このような変化にこのHPが幾ばくかの貢献をしているとしたら、わたしにとってこれほど嬉しいことはありません。
日本における体臭治療の正しい流れの方向性を感じるからです。

リズさん。あなたの「自分を知る」というコメントから、話が長くなってしまい、すみませんでした。

 

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