| 投稿者名:五味院長 タイトル:自信をもってください 
               
   けんじ君    あなたには学校をやめる前にわたしに相談してほしかったです。  今、日本中で「体臭が原因で友達に嫌われている」「クサイといじめられる」などの理由で登校拒否や学校をやめてしまう学生が急激に増加しています。 
               あなたは本当は学校へ行きたかったのでしょう。 でも「臭い」と言われる辛さで行けなくなってしまったのですね。  「クサイ」と言われることは、「ハゲ」とか「デブ」といった他の中傷語とは根本的に異なる響きをもつからです。 
             多分あなたは、「便臭い」と言われた時「ここからいなくなれ」「死ね」といわれたのと等しいショックを受けたのではないでしょうか。 その時、あたかもあなたの全人格を否定されたような心理状態になったのでしょう。    あなたの悩みを解消する方法を考えるまえに、ここで、まろさんの質問を読んでください。どうですか。なにか気がつきませんでしたか。 
             あなたの質問の「言われた」という部分を「クシャミをする」に置き返るとそっくりの内容になるのです。ちょっと変えてみましょう。 
               初めまして、けんじといいます。 私は体から便臭がすると「クシャミされました」。高校の時後ろに座ってる奴にはっきり「クシャミされました」。でも自分では臭いません、どうやらおしりに熱を持ち始めると臭うようなのです。 おなかにガスがたまっているのかと思い調べてもらったんですが何もありませんでした。自臭症と診断されたんですが、電車の中とかで「臭い」と「クシャミされました」。そのことが気になって学校もやめてしまいました。 どうにか治す方法はないでしょうか?    どうですか?「あなたにとって」便臭がするのは事実なのです。 なぜなら、席に座っていると他人が「臭い」と言うからです。  でも、「臭い」という言葉は、われわれが日常ごく普通に使用する言葉です。 電車の中の人いきれ。だれかがオナラをしたとき。運動をした後。たくさんの汗をかいたとき。いじめでの言葉の暴力として。等々。 
             つまり、今あなたは、これらの場面であたりまえに使用される「臭い」と言う言葉をすべてあなたの体臭に関連させてしまっているのです。 
             イヤそんなことはない。あんなにハッキリと言われたのだから体になにかニオイの原因があるに違いない、とあなたは多分反論するでしょう。 
             たしかに、体から「便臭」がすることはあります。 しかしそのようなケースでは、通常消化器の疾患か代謝系の疾患の場合がほとんどです。これらの場合には、食生活の改善などが必要です。(これはホームページのコラムに詳しく説明してありますので参考にしてください)    さて、今あなたに必要なことは他人に対する「一方的」な見方を変えることです。あなたにとって人は「臭い」とあなたを避ける存在になっているのです。  でも、それはあなたの偏見です。あなたの「便臭」なんかではなくて、あなたの考えや趣味や夢の方に関心のある友達はたくさんいるはずです。 過去にたった2から3名の人から「臭い」といわれた「事実」をもって他の全ての友達を失ってしまうのはなんと残念なことでしょう。 
             そのような「偏見」は今すぐ捨てましょう。偏見は持ちつづけると「邪推」や「被害妄想」にまで発展してしまいます。(自己臭と診断されたのはそのようなことです) 人間の感情は言葉に出さずとも相手に伝わります。当然あなたの「便臭」にたいする「邪推」もわかります。 
             仮に、多くの人が「臭い」といったことが「真実」であったとしても、わたしは自信をもって次のように断言できます。 
             それはあなたの「便臭」が他人に伝わったためでなく、あなたの「自分は便臭で人に避けられているのではないか」といった気持ちが伝わった結果です。 
               では、あなたの便臭を「治す」方法を教えましょう。 それは、「自信」です。何でもいいのです。なにかに自信をもつことです。 
              自信は、以心伝心で他人に伝わります。 その時他人は、あなたに便臭などという不潔なニオイでなく、額に汗して努力している時に感じるような爽快なニオイを嗅ぎつけることでしょう。 
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