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 手術で腋臭は治りましたが別のニオイがするようになりました

 

投稿者名: 三重子

タイトル:手術で腋臭は治りましたが今度は別のニオイが…


 

28歳、性別は女です。

わたしの場合、手術で腋の匂いはとれました。が、他の匂いがきつくなるという悩みができました。

しかも、匂いはなぜか、背中などからだの後側のみです。(頭と)首筋や肩のあたりは、以前の腋臭のような匂いが風呂上りでもしていたり。頭や背中などは、父親の体臭と同じような匂いです。(いわゆるおじさんの匂い?といわれるような、湿気の多い時強くなるような気がします)

今は、シャンピニオンを飲んだり、お酢を入れた水でタオルを湿らせてふいたり、市販のデオドラントを使ったりしています。

体からあらゆる匂いがしてくるのですが、背中など後ろ側の匂いなので、自分ではわかりづらく、どうしていいものかわかりません。

手術は去年の冬にして、1年以上たっています。 うなじあたりは、かなり臭うし、腋臭の時と同じ匂いです。

少しでも匂いが軽減するような対処法、予防策をお教えください。

 

投稿者名:五味院長

タイトル:自分のニオイをどこまで受容できるか


 

三重子様

 

人間は、頭のてっぺんからつま先まで匂いを発する生命体なのです。

匂いが出ることは生きている証しと言ってもよいでしょう。

でも、せっかく脇の手術をしたのに今度は背中のニオイがするのではなんのための手術だったのか嘆きたくもなりますよね。

 

メールからの推察ですが、あなたはもともとアポクリン腺のニオイではなく、皮脂腺のニオイを気にしていた可能性もありそうです。

皮脂腺は、脇の下や背中や胸の正中腺に沿った部分に多いのです。

皮脂腺からは、さまざまなニオイ成分である脂肪酸がさかんに分泌されていて一時的に機能亢進する時もあり当然ニオイが強くなることもあります。

しかし、28歳では、おやじのニオイの「ノネナール」はまだでてきませんよ。安心してください。

 

具体的な対策ですが、お酢のクエン酸はエクリン腺からのニオイには効果的ですが、皮脂腺の場合にはビタミンCの方が有効です。

皮脂腺のニオイは、皮脂が酸化されてニオイ成分の脂肪酸になるのですが、ビタミンCは抗酸化作用があるからです。

ビタミンC配合のローションを背中に塗布してみてはいかがでしょうか。

 

投稿者名: 三重子

タイトル:前回はありがとうございました。


 

アドバイスをいただき、ビタミンC配合のローションを使ったりしています。

少し、良くなった気がしていたんですが、最近また匂いを強く感じる日が増えたので質問させてください。

 

他の方のお答えの欄に匂いの分類というのがありましたが、拝見していて、たんぱく質系の匂いに私はあてはまります。(腐った卵臭、腐ったたまねぎ臭、腐った魚臭など。これがひどくなるとなんともいえない例えようのない匂いになるのですが・・・。これが、刺激臭ですか?)

 

あと、たまに甘ったるい匂いや、焦げ臭い匂いにも変化するのですが、これはいい匂いなので、そんなに気になりません。

他人にも「なんかいい匂いがする」といわれます。美味しそうな匂いという感じです。

その匂い以外は自分にとっても他人にとっても、不快なので、たんぱく質系の匂いの対処法をお教えください。

サプリメント類をよく利用するのですが、何を基準に選べばいいのですか?

 

 

投稿者名:五味院長

タイトル:たんぱく質系のニオイ対策について


 

三重子様

 

本当は自分の体臭は「排除」でなく「共有」するという気持ちが大切なのですが、やはりイヤなニオイは取り除きたいというのが正直なところだと思います。

そこで、イヤなニオイの代表である「たんぱく質系」のニオイ対策について説明します。

 

たんぱく質系の体臭が強くなる場合は、2つの要因が考えられます。

第一は、食事から摂取したたんぱく質はアミノ酸として小腸で吸収され、身体各部で体たんぱく質に合成されますが、一部のアミノ酸からはアミノ基をはずされ(脱アミノ化)、アンモニアが生成します。

通常の健康状態では、このアンモニアは肝臓で尿素に合成され、腎臓から尿の中に排泄され体内には蓄積しません。

しかし、肝臓や腎臓の機能が低下しますと、これらのアンモニアや尿素が血中に遊離され、呼気や汗のなかに分泌されるため体臭が強くなることがあります。

 

第二は、摂取されたたんぱく質は大腸内で細菌による腐敗でアミノ基がはずされ、アンモニアや硫化水素、メチルメルカプタン、アミン類、インドール、スカトールなどのニオイ物質が生成します。

これらのニオイ物質は通常は便やオナラとともに体外に排泄されてしまうのですが、一部は大腸から吸収され呼気や汗腺から分泌され体臭の原因となることがあります。

 

あなたが、もしたんぱく質系のニオイを感じるとしたら、第二の原因に起因している可能性があるかもしれません。

この場合には、大腸内のニオイ物質を血中でなく積極的に便に排泄することで体臭を予防することが大切です。

その最も効果的な方法は、「食物繊維」を十分に摂取することです。食物繊維は、便の最大構成要素でありニオイ物質を能動的に取り込み体外に排出してくれます。

さらに、腸内ではたんぱく質の腐敗を予防するビフィズス菌などの善玉菌の餌になるため、結果的には大腸内でのニオイ物質産生が抑制されるのです。

食物繊維は、ゴボウやイモ類、こんにゃくなどに多く含まれていますので、肉や魚などのたんぱく質の豊富なものを食べる時は、これらの食物繊維の豊富な食べ物と一緒に摂取しましょう。

 

サプリメントとしては、このような食物繊維を主体にしてニオイを中和するような成分を配合したもの(製品についてのコメントはできませんが)がよいと思います。

 

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