投稿者名:ばく
タイトル:麻酔アレルギーです。腋臭の手術はできますか?
私は思い切って手術をしたいのですが麻酔で使われるキシロカインにアレルギーがあり胃カメラの検査の時にショックを起こしてしまいました。またお薬にもアレルギーがあり、抗生物質ではペニシリン系の薬を飲んで、固定薬疹ができてしまい、点媚薬では動悸と灼熱感が出たりソランタールという薬でも同じようなことがありました。10年くらい前に他の手術をした時は平気だったのですが5年目からこのようなアレルギーがあります。また、出血もとまりにくいようです。こんな爆弾持ちのようなわたしでも手術はできるのでしょうか?教えて下さい。
投稿者名:五味院長
タイトル:素朴な疑問が大切です
ばくさん
たんさん 大変重要なご質問ありがとうございます。 過去に大手の美容外科での麻酔事故のために、多くの患者さんが麻酔に対して不安を持たれています。 しかしこのような事故は本来麻酔薬の正しい使用法を守るならば起こリ得るはずがないような初歩的なミスです。 一般的にまず脇の手術では、静脈麻酔などの「全身麻酔」は全く必要ありません。歯医者で使用する塩酸リドカインという「局所麻酔」で十分です。 しかも塩酸リドカインには、1%と0.5%の2種類があるのですが、わきの手術では0.5%をさらに半分に希釈した0.25%のもので十分無痛手術が可能なのです。 しかもワキガ手術は皮下の直下にアポクリン腺が存在しているのですから、アポクリン腺だけを確認して「剥離」するならその麻酔量は非常に少量で済むのです。 br ですから本来ワキガ手術は最も安全な麻酔法で行われる手術の一つにはずです。 しかし、塩酸リドカイン(キシロカイン)にアレルギーのある人は別です。 リドカインにアレルギーがあると血圧が急激に上がったり、呼吸が苦しくなつたり、まれですがショック症状を起したりします。 そのために、通常は過去に麻酔をしたことがあるかなどの問診を手術前に行います。歯医者さんで麻酔をして異常がなければまずアレルギーではありません。 麻酔の経験がない人では、アレルギーの皮内反応の検査をしたり、ごく少量で様子も見たりしてから行います。 このような注意で普通は危険な事故を防ぐことが出来るのです。 さてご質問のたんさんのケースですが、アレルギーはその時の体質や体調さらに精神状態などのも影響します。 もし現在も同じような体質が続いているとしたら医者としてあなたには手術をお薦めすることはやはりできません。 しかし、「臭いの悩み」の問題は、人によっては人生に関わる深刻な問題です。 もしあなたがどのようなことをしても手術で治したいというのならば、一度キシロカインに対する反応性を検査してみたらどうでしょうか。 できればアレルギー科で詳しく診断してもらった方がよいかもしれません。 体調が変わり、今は問題なくなっているかもしれません。 さらに問題ないということでも、慎重に対応したほうがよいでしょう。 できれば、キシロカインを0.25%よりさらに希釈して必要最小限の量で行う方がよいでしょう。また通常は両脇を一緒に行うのですが、あなたの場合には、片方づつ手術を行うのがよいでしょう。 出血も止まりにくいということですが、脇の手術はアポクリン腺層と脂肪層の間の皮膜をきれいに剥離すると最小限の出血で済みますので心配はありませんが、一応血液の凝固系の検査をアレルギー科で同時に検査してもらうこともよいでしょう。 いずれにせよ、自分の医療情報はどのような小さなことでも術前に医師に申し出ることが大切です。
タイトル:ありがとうございました。
ご丁寧なお答えありがとうございました。是非一度アレルギー科に行って診察してもらいます。一度そのようなことがあるとまたなったらどうしようという気持ちが先だってしまいがちですがきちんと検査を受けて精神的にも安心して手術を受けることが大切なんですね。
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