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東京スポーツ2005年1月18日
男の若返りマル秘作戦 連載〈13〉インポから足腰まで


 加齢臭(下)
ミョウバン水溶液を塗ると即効性! 風呂に酢も効果

加齢臭を撃退するにはその原因である「ノネナール」を発生させない工夫が必要で、そのためには体の中からの改善が効果的である。東京都新宿区にある「五味クリニック」の五味常明院長は、長年ワキガなどに悩むニオイの治療にあたってきた。
「ノネナールは最近、資生堂などの共同研究から明らかになった中高年特有の体臭で、すなわち加齢臭のもとになる物質です。それは老化に関係してますが老化によってノネナールが強くなるわけ。つまり加齢臭が強い人は、年齢よりも体が老化しているともいえそうなのです」。
人体にはもともと皮膚の潤いを保持するための「皮脂」を分泌する「皮脂腺」がある。
五味院長によれば中高年の皮脂には、「パルミトオレイン酸」という脂肪酸が増加するが、それと同時に過酸化脂質も増えていく。皮脂が過酸化脂質と結びつくことがノネナール発生の問題点だ。
「これまで体臭の発生には、従来ワキガなどのようにニオイの原因物質が皮膚の表面で常在菌に分解されて起きるのが主流だと考えられていました。そのために必要なのは『殺菌』ということになりますが、それは同時に常在菌を押さえ込むこととなり、逆に雑菌が増えてしまい体臭を強くしてしまいます。ところがノネナールは、皮脂の酸化が直接の原因であり、過酸化脂質が増えないよう若さを保つことが重要なのです」(五味院長)。

過酸化脂質に影響を及ぼすのが実は、「活性酸素」なのだ。一方でパルミトオレイン酸の原料になるものは動物性脂肪などの脂質である。
「肉類は体臭を強めますが、体に必要な栄養素を含んでいるのでむやみに減らすわけにはいきません。ゴマ油やオリーブ油などの飽和脂肪酸を利用してバランスをとるといい。ビミンEやCは体内の活性酸素を抑えてくれる。胚芽米や玄米、小魚などから補給しましょう」 抗酸化物質の「グルタチオン」はレバーやビール酵母、CoQ10などからがおすすめだとか。CoQ10は抗老化物質として注目を浴びている「補酵素」だ。
「本当に大切なことはストレスをためないこと。ストレスは活性酸素を大量に発生させ、加齢臭をより強烈にします。つまり、肉ばかり食べて仕事に追われるような生活では老けやすくなる。加齢臭はまさに生活習慣病のニオイのようなものです」と五味院長は指摘。
「和食」をメーンにすると栄養的にもバランスがとれていい。ただ、加齢臭に即効性のあるものもいくつかあるので紹介しよう。
「ミョウバンの水溶液をわきの下や胸、足などにスプレーするだけで簡単にニオイ消しができます。ミョウバンは安価で一般の薬局で買えます。消臭と制汗効果があるようです」(五味院長)。
水または湯2リットルにミョウバン50グラム、レモン汁を加えてさわやかな香りにする。冷蔵庫で冷やしたものにタオルで体をふくと天然の即席のデオドラント剤の出来上がりだ。 「風呂に1杯の酢を入れる方法や笹風呂なども。酢のクエン酸が雑菌の繁殖を防ぎ、汗のニオイも防げる。出るときに洗い流せばよいですよ」(五味院長)。

(医療ジャーナリスト・倉西隆男&取材班)

 


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