五味クリニック 新聞・雑誌掲載情報

 

Natural Medicine 2003年7月号

いやです!真夏の体臭
脱・ストレス生活でもう体、におわない

におい物質を量産してしまうストレス退治には製油マッサージ

この活性酸素を発生しにくくさせるのは1に食生活、2にストレス対策です。まず食生活ですが、過酸化脂質の生成を抑える強力な抗酸化物質であるビタミンEを積極的に摂り入れるようにしましょう。ただしこのEには酸化を防ぐ作用がありながら、自身も酸化されやすいので、ビタミンCを一緒に摂るようにします。ビタミンCにはEの酸化を防ぎ、かつC自体も抗酸化物質なのです。

具体的にはビタミンCはアセロラやグアバなどの果実やピーマンなどに、ビタミンEは胚芽米や五分づき米に多く含まれています。ほかにポリフェノールやカテキン、イソフラボン、セサミノールなども抗酸化物質ですから、赤ワインや緑茶、大豆、ゴマなども加齢臭を防ぐのに有効です。また、食物繊維は、腸内環境を整え、におい物質をつくりにくくするので海草類やおから、シイタケ、リンゴなどもいいでしょう。

次にストレス対策について。ストレスを受けると、副腎というところから副腎脂質ホルモン、男性ホルモン、アドレナリンなどのホルモンが大量に放出されます。そしてこれらが皮脂の分泌をさかんにします。また、少し専門的な話になりますが、これらのホルモンは皮脂の角質層の新陳代謝も活性化して角質を肥厚させるので、皮脂腺の導管がつまってしまいます。そうしてさかんに分泌される皮脂が皮脂腺の中にたまるようになり、活性酸素が発生しやすい状態になってしまうのです。

活性酸素は脂質を酸化させて過酸化脂質をつくり、この過酸化脂質も脂質を酸化、これからまた活性酸素がつくられるといった悪循環に陥ります。これは“自動酸化”とよばれ、においの原因物質である短鎖の脂肪酸などがもっとも増加する原因になっています。つまり体臭対策を考えたとき、ストレスはもっとも避けなければならない原因の1つで、なるべく早く放出してため込まないことが大切ということになります。

好きな絵画や映画を見たり、ハイキングや山歩きで新鮮な空気を吸ったり、ストレス対策はその人により様々でしょう。手軽なのはラベンダーやローマンカモミール、ビターオレンジなど鎮静・リラックス作用のある製油を浴槽に入れてゆっくり入浴した後、やはりこれらの製油をブレンドしたマッサージオイルでみぞおちや足裏などに揉み込むように浸透させる方法です。心身の疲労が深部からとれるので効果的です。

入浴はストレス対策にも有効ですが、入浴の仕方を工夫しても、におい予防が可能です。基本はぬるめのお湯にゆっくり入り、体を芯から温めて血行をよくして、質のいい汗をかく習慣を身につけること。血行がよくなると、汗腺の導管部で、汗の原料となる血漿成分がうまく再吸収されるので、汗の成分が水に近くサラサラした感じになるのです。反対に血行が悪くなると、汗腺への酸素供給がうまくいかなくなり、乳酸という疲労物質が大量に産出され、これが汗腺の中のアンモニアの分泌を増加させる傾向があるため、いわゆる“汗臭い”においになってしまいます。

ぬるめのお湯にゆっくり入っても汗がでにくいという人もいます。そういう場合は黒酢や塩、炭、それにローズマリーやラベンダーなどの製油を少量、湯船に落として血行をよくするといいでしょう。特に心身をリラックスさせる作用のある製油を組み合わせれば、緊張を取って健全な眠りを誘ってくれるので一石二鳥です。

また、足のにおいがあまりにも強烈で、それが全体的ににおう“体臭”になっている人は、製油の足浴をおすすめします。足のにおいは主として、雑菌が繁殖して皮膚のたんぱく質などを分解することが原因ですから、抗菌作用の強いティートリーやユーカリラジアタ、ラベンダー、レモンなどをお好みで垂らした洗面器の中に足を浸した後、やはりこれらのオイルを含ませた熱めのタオルで拭き取るととても効果的です。

 


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