五味クリニック 新聞・雑誌掲載情報

 

暮らしと健康 2004年7月号


汗とにおいを上手に抑える より抜粋


デオドラント剤は目的に合わせて上手に使う

不快なわきのにおいを解消するには、デオドラント剤を用いるのも1つの方法です。市販のデオドラント剤には、主として次の5つの作用があります。

1.汗を抑える
2.菌の繁殖を抑える
3.においを消臭・脱臭する
4.快い香りでマスキングする
5.かいてしまった汗を吸収し拭きとる

どんな製品を選ぶかは、自分の防ぎたいにおいが多汗からくるものなのか、ワキガ臭かで違ってきます。
ワキガではないけれど、わきの汗や汗くささを抑えたい場合は、スプレータイプやパウダータイプがおすすめです。殺菌作用(塩化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサンなど)の強いものは皮膚のかぶれや黒ずみの原因になります。また、多汗によるにおい対策には制汗作用(ホルムアルデヒド、アルミニウム塩など)の高いものがよいでしょう。
また、ワキガ臭には抗菌作用が強く、皮膚に直接塗るロールオンタイプやスティックタイプ、クリームタイプなどのほうが有効です。そして、できるだけ無臭のものを選ぶようにしましょう。ワキガ臭とデオドラント剤の香料が混じると不快なにおいが生じることがあるからです。
長時間の効用を期待する人向けには、銀含有ゼオドライト配合による持続的な殺菌作用をうたった製品も販売されています。いずれのデオドラント剤を使う場合も、ウエットティシュや濡れタオルなどで、わきの下を拭いて清潔にしてから使うと効果的です。
「デオドラント剤を上手に使うコツは、使用を“部分的”“短時間”にとどめておくこと」と五味氏は強調します。

「健康な皮膚には常在菌が叢をつくって、より強い細菌の侵入を防いでいます。たとえにおいをつくる細菌であっても、より強いにおいをつくる細菌のバリアーとなって強い体臭を予防しているのです。ところが、持続的な殺菌作用の強いデオドラント剤を使い続けると、常在の細菌叢に変化が生じて、より強い細菌や真菌が繁殖してしまうこともあるからです」(五味氏)

外出から帰ったら、皮膚に残ったデオドラント剤をシャワーで洗い流したり、蒸しタオルなどで拭きとって、常在細菌を回復させてあげましょう。
さらに、3日使用したら1日休む、1週間使用したら3日休むというように、休止期を間に入れて、その間は、ミョウバン水など天然の制汗剤を使用するようにすれば、常在菌を殺すことなく、繁殖を抑えることができます。「無菌=無臭ではありません。デオドラント剤に頼りきりになるのではなく、目的に合わせて上手に使いこなすことが大切です」(五味氏)
汗のかき方やにおいが病気の手がかりになることもあるといわれます。汗やそのにおいを忌み嫌うのではなく、上手につきあう方法を身につけたいものです。



 


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