五味クリニック 新聞・雑誌掲載情報

 

GPnet2005年10月号

介護現場のにおい対策
安全で安価、しかも手軽にできる食品を使ったにおい消し
 より抜粋


○介護する人も臭っている 自身のにおい対策
介護する側だけでなく、介護される側も人のにおいは気になる。高齢者のにおいばかりに目を向けてしまいがちだが、介護者自身も口臭や体臭には十分注意したい。
夏場や暖房の効きすぎた室内で、汗ばんだときに活用できるデオドラント剤を紹介する(表3)。緑茶のフラボノイドやカテキンによる強い消臭作用、ミョウバンの汗を抑える収斂作用、レモンの強い殺菌作用、これら3つの相乗効果で消臭効果は抜群である。しかも、市販の制汗剤やデオドラント剤よりも肌に優しい。
タオルにこの液を含ませて身体を拭いてもよいし、スプレー器に入れて直接皮膚にスプレーしてもよい。皮膚にスプレーされた水分が蒸発してミョウバンが残り、皮膚が弱酸性に保たれる。ただし、顔に吹き付けたり身体全体にスプレーしたりしないこと。体全体に使用すると、発汗作用を抑制して体温調節に影響することがある。また人によってはかぶれることもあるので、自分の皮膚にあった濃度のものを使用することが大切である。
この原液には保存料の役目を果たすミョウバンが入っているので、冷蔵庫で保存するなら2〜3週間はもつが、1〜2週間に1回程度、新しいものをつくるのがよいだろう。
ミョウバンとは食品添加物で、なすや黒豆などの色止め、煮物の煮くずれ防止などに使用されている。スーパーや薬局などで200円前後で購入できる。ミョウバンは酸性なので、アルカリ性のにおい成分であるアンモニアに対する消臭効果は特異的で、汗臭さを抑えるのに非常に効果的である。 コーヒーが好きな人には、コーヒーかすを使ったにおい消しがおすすめである(表4)。コーヒーの香りで介護疲れがいやされると同時に、コーヒーに含まれるフリフリールや重曹の消臭作用、塩の吸湿と殺菌作用で汗の臭いが抑えられる。ただし、コーヒーの香りが苦手な高齢者の介護をする場合には向かない。


表3 デオドラント剤の作り方
●準備するもの:緑茶、ミョウバン、レモン1個、ボウル
●作り方
@濃い目の緑茶をボウルに半分ほど用意する。
 ※水道水を使ってもよいが、より消臭作用を強くするなら濃い目の緑茶がよい。
Aミョウバンをコップ半分ほど入れてかき混ぜる。熱い緑茶のほうが溶けやすいが、溶けきらなくてもよい。
B冷蔵庫1時間ほど冷やす。この間にミョウバンはほとんど溶ける。
Cレモン1個を絞ってBに加える。
 ※レモンを入れるのは、さわやかな香りでマスキングするためでもある。その意味では果汁100%で売られているものよりも生搾りするほうがよい。搾るのが手間であれば、エッセンシャルオイル1滴で代用してもよいだろう。
 ※レモンの代わりに自分の好きなエッセンシャルオイルを入れれば、リフレッシュ効果も期待できる。抗菌作用のあるティートリーや殺菌作用のあるラベンダーなどがおすすめ。
●使い方:液をタオルに含ませて身体を拭く。または、スプレー器に入れて直接皮膚にスプレーする。
●注意:身体全体に使用しないこと、皮膚にあった濃度のものを使用すること。


表4 コーヒーかすを使ったにおい消し
●準備するもの:コーヒーかす、塩、重曹
●作り方
 @コーヒーの出がらしを乾燥させる。
 A煎った塩と重曹を@に混ぜ合わせる。
●使い方:この粉末適量をハンカチなどで包み、胸ポケットに入れる。
●注意:コーヒーの香りが苦手な高齢者の介護をする場合には向かない。




 


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