五味クリニック 新聞・雑誌掲載情報
GPnet2005年10月号
介護現場のにおい対策安全で安価、しかも手軽にできる食品を使ったにおい消し より抜粋
○尿失禁のにおいはお茶殻と重曹が効く 尿失禁のにおいは、きついだけでなく残りやすいため、介護者にとっても高齢者にとっても悩みのタネになる。 尿失禁のにおい対策は、できるだけ早くぬれた雑巾で拭き取るのが原則。尿素がアンモニアに分解されると、においがきつくなる。トイレや廊下などフローリングの床であれば、湿ったお茶殻が効果的である。休憩などでお茶飲んだときの出がらしを再利用しよう。 お茶殻は乾いたものよりも湿っていたほうがにおいの吸収力が強く、お茶に含まれるカテキンやタンニンがにおい物質を吸い取ってくれる。たとえ安物のお茶でも消臭効果に違いはなく、出がらしで十分効果がある。ただし、カビが生えると困るので、その日のお茶殻はその日のうちに使い切る。 畳やカーペット、ベッドの場合は、特ににおいが染み付きやすい。そんなときには重曹を使う。重曹はベーキングパウダーとも呼ばれ、スーパーなどで売られている。ぬれ雑巾に重曹を軽く振りかけて尿を拭き取る。脱臭効果だけでなく、カーペットにシミを残さない作用もあるので、応急処置として行うとよい。 拭き取り後は、電子レンジで乾燥させた出がらしのお茶殻を畳やカーペットにまき、30分ほどしてから掃除機をかける。掃除機の吸い込み口は床から少し離し、軽くなでるようにかけるのがコツ。ホウキで掃く場合は、お茶殻を畳の上で転がすように掃くのがよい。 尿失禁のアンモニア臭が髪の毛についてしまった場合は、中性か弱酸性のシャンプーで洗う。アンモニアはアルカリ性なので、それを打ち消す中性か弱酸性のものが効果的である。髪ににおいがつくのを予防するには、頭にスカーフなどを巻いたり、後述する緑茶とミョウバンを使ったデオドラント剤をスプレーしておくとよい。 高齢者の中には尿失禁を心配したり、トイレに行くのが億劫になったりして水分摂取を控える人もいるが、あまり水分をとらないのは危険である。血液が濃くなって脳梗塞などにつながることがある。水分は朝から昼にかけて、十分に摂り、夕方から控えめにしたり、利尿作用のあるコーヒーや緑茶を避けるなどの工夫をする。
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