五味クリニック 新聞・雑誌掲載情報

 

Gainer 2004年6月号


靴を脱いだらプ〜ン 足がクサイ! より抜粋


なぜ足だけがクサイのか? ニオイの原因は汗だけじゃない

足の裏は、たしかに汗をかきやすい部分だが、汗=ニオイではない。汗そのもののニオイをかいでみるとわかるが、ほぼ無臭なのだ。汗は、いつ、どうやってニオイに転化していくのか?そのプロセスをここでじっくり探ってみよう。

足の裏には1cm四方に300前後の汗腺があり、体の中でも最も汗をかきやすい部分といっても過言ではない。しかし、足の裏にかく汗は、実のところ無臭に近いはずなのだ。
汗を分泌する汗腺には、エクリン腺と、アポクリン腺の2種類があるが、ニオイのもととなる成分を含む汗(ワキガの原因)を出すアポクリン腺は、主にわきの下など限られた部分だけにあり、足の裏にあるのはエクリン腺だけ。エクリン腺から出る汗は、99%以上が水で、塩分を含んでいるため、それ自体の中では細菌も繁殖しにくいと考えられる。
しかも、ニオイの原因となる皮脂を分泌する皮脂腺は、足の裏には存在しない。それなのになぜ、あのすえたようなニオイが発生するのだろう?
体臭・多汗に詳しい五味クリニック院長・五味常明さんは言う。

「足の裏は、1日でコップ1杯分の汗をかくといわれますが、汗が単体でニオイを発するわけではありません。足のニオイを作り出しているのは、皮膚上にある表皮ブドウ球菌やコリネバクテリウムなどの常在菌で、これらの菌が、汗の水分で活性化し、ニオイの原因となる脂肪酸を作り出すんです。靴や靴下で密閉された環境では、汗に含まれる重炭酸イオンが急増しますが、この重炭酸イオンはアルカリ性で、酸性を嫌う細菌にとっては、最高のお膳立てとなるわけです。また、足の裏は、体のどの部分よりも角質層が厚くなっていますが、この表皮細胞が新陳代謝や摩擦などで剥がれ落ち、たんぱく質を含む垢となり、この垢を栄養分にして常在菌はますます繁殖します。ここに足の上部の皮脂腺から出る、皮脂などの分泌物が混じると、ニオイは余計に強くなってしまうんです」

なるほど、足はニオイの悪環境を生み出しやすい部分だということはわかった。



 


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