五味クリニック 新聞・雑誌掲載情報

 

安心 2003年10月号

毒だし「メカブ」ダイエット
ペタンコおなかダイエット1
腹部のぜい肉が落ちて口臭・体臭まで消える

くさい血液が口臭や体臭を作る

体臭や口臭は、体や口の中をどんなに清潔に保っても、発生する可能性があります。その主な原因は“くさい血液”にあります。そして、それを改善するのに有効なのが、メカブなどの海藻類をよく食べることなのです。
においと血液の関係は、今年の六月にあるテレビ番組でご紹介しましたが、番組放送後、私のところにも多くのメールが届きました。
「血液はどうしてくさくなるのですか」「メカブを食べると本当に体臭が少なくなるのですか」「メカブはどれくらい食べればいいのですか」などです。なかには、「メカブはダイエットにもいいのですか」という欲ばりな質問もありました。ここで、それらの質問にわかりやすくお答えしたいと思います。
まず、くさい血液とは、においの成分の多い血液のことです。血液の中には、アンモニア、脂肪酸、乳酸、尿素、ナトリウム、重炭素などのさまざまなにおいの成分があります。それらが汗や皮脂の材料にもなりますから、汗の中ににおいの成分が多いと、くさい汗になり、くさい体臭になります。
では、どうしてくさい血液ができるのでしょう。
これは腸肝循環という腸と肝臓との間で行われるさまざまな物質の循環システムが正常働いていないと起こります。におい物質もその一つです。
腸管内で腸内細菌によって作られたにおい物質は、一部は便とともに排出されますが、残りの大部分は腸から門脈(胃や腸、膵臓、脾臓からの静脈が集まった血管で、栄養素などを肝臓に運ぶ)をへて、肝臓に送られます。肝臓ではこれらのにおい物質を分解したり、ほかの物質と合成したりして無臭化(無毒化)し、尿へと排出します。
ただし、無臭化されなかったにおい物質は、再び腸に分泌され、一部は便やオナラとして排出され、一部は再び肝臓に入り無臭化されるのです。
これが正常な腸肝循環です。このように、肝臓でにおい物質がきちんと無臭化されていれば、血液はくさくなりません。
ところが、腸肝循環の悪い人は、肉や魚などを食べたり、アルコールを摂取したりすると、肝臓でにおい物質をうまく分解や合成ができません。そのため、におい物質はそのまま血液へ送られ、全身をめぐることになります。そのにおい物質が、汗として出るときついにおいの体臭になり、吐く息(呼気)として出るとくさい口臭になるわけです。
逆にとらえると、ふだんからの体臭や口臭のきつい人は、腸や肝臓の状態が弱っているということが考えられます。ですから、香水や制汗剤を体にふりかけたり、口臭防止剤でうがいをしたりしても、においは断てないのです。
においをもとから断つには、腸肝循環をよくするしかありません。つまり、肝臓の働きを活性化して、腸の機能も高めることが重要となります。
そこで、おすすめなのがメカブなどの海藻類を日ごろからよく食べることです。
口臭や体臭が著しくひどい人たちに、毎日メカブ100グラム(二パック分)を食べてもらったところ、一週間で正常なにおいのレベルまで下がりました。私は、同じ海藻のモズクでも試しましたが、こちらもにおいが抑えられました。
メカブは、ワカメの根に近い部分にできる肉厚のひだの多い部分で、胞子を作っている、いわば生殖器官(正式には胞子葉)です。ワカメの有効成分が凝縮されたところで、フコイダンやアルギン酸などの多糖性の食物繊維の含有量が多く、アスパラギン酸やアラニンなどのアミノ酸、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含んでいます。
ヌルヌル成分であるフコイダンは、肝臓の機能を強化し、アルギン酸は腸に届くとにおい物質を包み込んで、便といっしょに排出してくれる働きがあります。これらメカブの多糖性の食物繊維などが、腸肝循環を活性化してくれるのです。
体臭や口臭が気になっている人は、とりあえず一週間、毎日メカブを100グラム食べてください。ある程度気にならなくなったら、量や食べる頻度を減らしていただいてもけっこうです。

 


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